株式投資にしろ、FXにしろ、不動産投資にしろ、圧倒的に勝利できる人と勝てない人の明暗はくっきりと分かれます。勝者はより多くの富を手に入れられますが、敗者は残念ながらトレーディングからの撤退を余儀なくされるでしょう。
しかし、敗者は敗者になりたくて投資を始める訳ではありません。これは当たり前のことです。けれども、実際には負けてしまうケースが多々見られます。それではいったい何に原因があるのでしょうか?
その1つに「正しいメソッドを持っていない」ことがあると考えられます。そこで負け知らずの世界的に著名な10名の投資理論・投資戦略を紹介するので、勝つためのメソッドを手に入れて投資を始めましょう。
バフェットの師「ベンジャミン・グレアム」
20世紀中期まで活躍をしたバリュー投資の父と呼ばれる人物こそ「ベンジャミン・グレアム」です。現在の投資手法の基盤を固めた人物とされており、バフェットを育てた師としても有名な投資家です。
- 異名:バリュー投資の父、ウォール・ストリートの最長老
- 生涯実績:平均パフォーマンス率が14.7%(1936年~1956年)
- 投資スタンス:バリュー投資
- 名言:
グレアムの投資手法:「バリュー投資」とは?
グレアムが使っていた手法は「バリュー投資」と呼ばれる投資手法です。バリュー投資を乱暴に説明すると「株式が安い時に買って、高くなったら売る」手法です。今となっては投資手法の基本ですが、当時は画期的な発想でした。
グレアムの「バリュー投資」は現在でも活用できる
なお、現在でも「バリュー投資」に基づいて投資をしている投資家は山ほどいます。代表的な投資家としては、次に紹介するウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガー、ピーター・リンチなどです。そのため、投資を始める方は必然的にバリュー投資の考え方に則っていると思うといいでしょう。
長期の株式投資の天才「ウォーレン・バフェット」
世界中で最も成功している投資家とも言われる一人が「ウォーレン・バフェット」です。彼の投資スタイルは綿密に優良企業を調査し、長期の株式投資で成功を収めるものです。
- 異名:オマハの賢人
- 生涯実績:福利計算で20%のリターンを40年以上継続している
- 投資スタンス:バリュー投資
- 名言:
バフェットの投資手法:「4つの投資基準」とは?
バフェットは長期の株式投資で成功をおさめるために、下記のように「4つの投資基準」を定めています。
- 事業内容を正確に把握できること
- 長期的に用意業績を維持できること
- 経営者が優れた経営能力を有すること
- 魅力的な株価であること
バフェットは上記に該当する企業の株式を購入し、株価が上がりきったタイミングで株式を市場に流す方法で勝利を収めています。
バフェットの「4つの投資基準」は長期投資に有効
バフェットの「4つの投資基準」は基本的に株式投資のために考えられた基準です。したがって、これから株式投資を始めようとしている人は参考にすべきメソッドと言えます。実際、バフェットの投資手法則って投資をしている個人投資家は多くいます。
しかし、バフェットほど財務分析に優れた目を持っている人はそう多くはいません。そのため、バフェットの持っている株式を購入したり、自分で有料株式を見つけられたりするように訓練を重ねていく必要があります。
バフェットの相棒「チャーリー・マンガー」
世界で最も成功している投資家・バフェットのパートナーとしても知られる人物が「チャーリー・マンガー」です。マンガーの投資スタイルもバフェットと同様で、企業を徹底的に調査して長期投資により勝利するものです。
- 異名:特になし
- 生涯実績:不明
- 投資スタンス:バリュー投資
- 名言:
マンガーの「10のチェックリスト」とは?
マンガーの投資手法はバフェットと共通しているところがあり、「10のチェックリスト」と呼ばれる手法にて成功を収めています。そのリストが下記の通りです。
- リスクを正しく図ること
- 客観的かつ、自分で考えること
- 不測の事態に対して備えておくこと
- 無知を認識し、謙虚さを持つこと
- チェックリストに従って分析をすること
- 賢く投資配分をすること
- 焦った判断をしないこと
- 決断力を持つこと
- 変化に備え柔軟性を身につけておくこと
- 大事なことに集中できるようにすること
このようにチェックリストに従って投資をすることで、マンガーは感情に流されない投資を実践し、勝利を収めています。
マンガーの「チェックリスト」は感情に流されないですむ
投資でもっとも怖いのは、自分自身の感情です。経済の先行きが不安だったりすれば、本来売るべきタイミングでないのに株式を売却してしまう可能性があります。しかし、これでは勝てたはずのトレーディングでも、白星を掴むことができません。
おわりに
こうした感情による不安を取り除いてくれるのが「チェックリスト」です。客観的に作成されたチェックリストに従って投資を行っていれば、トレンドに流されないため、勝利を収められるようになります。
著名な投資家10名の投資理論・投資戦略を見てきましたがいかがでしょうか。結論を言ってしまうと、どのメソッドでも勝つことができます。なぜなら、紹介したとおり、実際に勝利している著名な投資家のメソッドだからです。しかし、全てのメソッドを取ろうとすると負けに繋がります。
投資家として勝利を収めるには、誰か1人の投資家のメソッドを信じて、そのルールに則って投資をすることが肝心です。隣の芝が青く見えることもあるでしょうが、徹底的にルールを守ることが勝利への第一歩なのです。そのため、投資を始める前には、ここでどの投資家のメソッドに習うか決めてから始めれば、あなたも勝利できる投資家に仲間入りできるでしょう。