ここでは、個人事業主向けの「実践的な資金調達」についてご説明していきます。
資金繰りの急な悪化や、緊急で資金が必要になった際には参考にしてください。
個人事業主が頼れる資金調達手法リスト
個人事業主の資金調達の場合、法人の資金調達とは大きく勝手が異なります。
会社の経理と生活費の計算が混同しやすい個人事業主は、どうしても信用に欠ける判断を下されることが少なくありません。
その為、銀行融資以外で利用できる調達手法は以下の手法に限定されてまいります。
- ビジネスローン
- ファクタリング
- クラウドファンディング
法人格が無いため、社債の発行などは難しいですし、土地や不動産などがあればそれらの担保融資なども利用できますが、あまり現実的ではありません。
そうなると上記の3つの手法が現実的な選択肢となります。
その中でも最もオススメなのは「ビジネスローン」になります。
個人事業主の資金調達は「ビジネスローン」が鉄板。ほかの手法と比較してみましょう。
ファクタリングが推奨できない理由
確かに、個人事業主向けの調達方法はビジネスローン・ファクタリング・クラウドファンディングの三つになりますが、ファクタリングに関しては「個人事業主も対応可能」という表記はほとんどあてになりません。
ファクタリングの利用基準の中に
- 調達金額は月商の3割まで
- 調達金額は100万円~
- 買取可能な債権の売掛先は法人でなくてはならない
といった内容が盛り込まれています。
つまり、取引先が法人であり、年商5000万円前後、月商400万円前後の個人事業主でなければファクタリングの利用は難しいというのが実情になります。
小口債権(50万円~)も取り扱います。というのは、正規のファクタリング手続きでは必要な手数料などを考えるとほとんど手元にお金が残りません。
そういった理由からファクタリングは利用可能ではあるが、条件が難しい手法。となってきます。
実際に個人事業主にも対応しているファクタリング会社は極わずか。ビジネスローンが利用できない際に相談するのを推奨。
クラウドファンディングが推奨されない理由
クラウドファンディングが推奨されない理由は単純に「調達体系が不鮮明」だからという事です。
複数の投資家から資金を集め、それらの資金で貸付を行うというような方式が多いですが、どのような条件で運営しているかは、それぞれの組織・企画により異なります。
そのため、審査基準や利用方法、審査に掛かる時間などが統一されていないため、優先的に利用することは推奨できません。
クラウドファンディングはよく募集条件を見て選ぶ事をオススメ
個人事業主が運転資金で困った際の考え方
上記の事からも個人事業主は資金調達が必要になった際には「ビジネスローンの利用」を検討することが現実的です。
それも含めて、考えるべき事項をまとめていきます。
少ない選択肢だからこそ、時間を重視。
選択肢が少ないからといって、その限られた選択肢で調達が可能だと決まったわけではありません。
少ない調達方法の中で、さらに対応業者も少なくなってきます。そうなると資金調達を成立させるまでに何社も相談していくことが必要になってくる可能性が高いという事も頭に入れておきましょう。
個人事業主に対応している業者は貴重。普段から用意をしておくことを推奨します。
個人事業主の資金調達手順
個人事業主の調達実績のある業者
個人事業主の審査必要書類一覧
個人事業主の審査に関する注意点