事業の経営を進めていくにあたって「資金調達」というのは必要不可欠な要素になります。しかしながら多忙な業務に追われている中で最新の手段や情報を仕入れていくというのは難しいものです。特に建設業という経営が難しい業種に至っては、資金繰りの悪化が簡単に発生してしまいます。今回はそういった「緊急で資金が必要になった時」に役立つ資金調達方法を含め、資金調達の鉄板とも言える「5つの資金調達方法」をご紹介していきます。
4つの資金調達方法
- 銀行融資
- ビジネスローン
- ファクタリング
- カードローン
上記の4つが緊急時に利用できる基本的な資金調達法になります。メジャーなもの、マイナーなものもいくつかありますが順を追って概要を見ていきましょう。
公的融資制度
国や地方自治体などの公的機関が設けている事業者向けの融資制度。対象者は中小個人事業主や一般企業です。公的融資制度を設けている機関をいくつか紹介します。 ・日本政策金融公庫 ・信用保証協会(各都道府県) ・中小企業基盤整備機構 細かく分けると多岐に渡ります、基本的に国民生活金融公庫や中小企業公庫・商工中金・日本政策投資銀行といった政府関連の金融機関は、民間金融機関に比べて審査が厳しいと思ってください。書類メインでの審査であるという事もありますが、他の金融機関と比較し、長期的な融資になる事も原因の一つに挙げられます。
銀行融資
これが一番メジャーな資金調達方法になるのではないのでしょうか。金利も良心的であり敷居が低いように思われますが、審査自体はそこまで優しくありませんし何より時間がかかってしまう事がネックになります。詳しい内容や、審査通過率を上げるコツなどは個別ページで紹介しようと思いますが、銀行融資を受けられる経営状況を維持するという事が大切なのは間違いありません。
ビジネスローン
一般的に事業者ローン・商工ローン・ビジネスカードローン・ノンバンクとも呼ばれるものを指します。銀行融資に比べ、審査は通りやすいと言われていますがどうしてもデメリットはあります。即日も可能なので銀行融資に比べて緊急性の高い資金調達にも対応できるのが強みですが金額が限定されてくるのでよく業者を選ぶ必要が有ります。 ・とにかく対応が早い、即日入金の場合も。 ・総量規制の対象外である。 ・ATMや振込融資など利便性が高い(24時間対応の場合も) ・審査が比較的緩めである。 ・担保・保証人は不要。 利便性は高いですが、金利が高めであり小額に限定されてしまうといった側面もあります。
ファクタリング
日本ではまだメジャーではない資金調達方法かと思われます。しかしながら大手銀行でも実施している資金調達方法でもあり、今最も注目されているのではないでしょうか。建設業や製造業など材料費、買掛金などのコストが大きくなる業種にも対応できるのが強みです。
- とにかく早い(最短即日)
- 融資ではないので借金履歴にならない(売掛金の一括買取り)
- 借金があっても可能
- 保証協会や商工ローンに通らなくても利用可能
デメリットとしては、初回コストが高くなる事とファクタリング業界そのものが未成熟であり、悪徳業者が多く存在する事です。
カードローン
こちらは基本的に個人での借り入れとなります。しかし緊急時であればそのようなこともいってられないので頭に入れておく、審査だけでもしておいて損することはないでしょう。個人向けの無担保融資であり、個人信用を重視したローンになります、金利はやはり高めになりますが、何度でも貸借りできるのもメリットの一つには挙げられるでしょう。
各資金調達方法の比較
それぞれの資金調達方法の特徴を以下のように図にまとめてみました。細かい部分ではそれぞれの方法によって変わってきますが大まかな参考になればと思います。 業種や状況によって必要な資金調達方法が変わってくると思いますが、建設業にとって重要なのは金額の大きさと速さ(利便性)です。どうしても1度に入る金額や材料費が大きくなりがちな建設業は、そもそも調達可能額が大きくなければ話になりません。その上で天候や災害一つで完工が遅延しかねないのである程度の利便性が必要となってきます。 「ファクタリング」が建設業者の中でいま注目を浴びているのはそういった理由からでしょう。 可能であれば、早めに公的融資制度や銀行の利用を計画に入れ、緊急時にはファクタリングやビジネスローンを検討するのが倒産を免れる経営の知識の一つであることは間違いありません。
資金調達の相談窓口
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